シルクインナーと過ごす、更年期

閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。日本女性の平均閉経年齢は約50.6歳、個人差はあるものの早い女性ではその5年ほど前から『プレ更年期』の症状が出ることがあると言われています。

更年期の症状の原因というのは、簡単に言ってしまうと女性ホルモンの分泌低下に伴う自律神経の乱れなのですが、症状の有無や度合いには個人差がかなりあるので、更年期が訪れる明確な時期や予防法というものはないのかもしれません。

シルクインナーを身に着ける

更年期の症状は多くありますが、特に血管運動神経系の症状として、 ホットフラッシュやほてり、のぼせ、発汗などや、 突然寒気に襲われるコールドフラッシュといったものもあります。 他にも、ホルモンの低下によりコラーゲンが減少し、肌の乾燥や痒み、肌荒れなどの症状がおこる場合があります。 これらの症状が出た際に、少しでも快適に過ごすためにも インナー選びは重要です。 特にシルクは、滑らかな肌触りの他、様々な機能性にも優れ、更年期症状の不快感を和らげてくれます。

シルクインナーが更年期におすすめな理由

汗をかいてもムレにくい

シルクの繊維は1/3が空気層。この穴が、まるで除湿機のように肌の汗を素速く吸いとり乾燥させます。 シルクの吸水性は綿の1.3～1.5倍はあるとされ、 放湿速度も速いため衣服中に余分な湿度が残らないので、ホットフラッシュによる汗の不快感も軽減。

体温調節をしてくれる

シルク繊維がもつ沢山の空気層が、肌表面から逃げる体温を保有するので身体を冷やしにくく、 また、この空気層が夏は暑い空気を遮断するため、暑いときには涼しく、寒いときにはあたたかく過ごせるのです。突然のホットフラッシュやコールドフラッシュにも効果を発揮してくれます。

肌を清潔に保つ

シルクは通気性に優れていることで、衣服内を快適な状態に保ちます。 そのため、菌が繁殖しにくく、気になる匂いも軽減されると言われています。

お肌の乾燥を防いで、うるおいを補充

人間の皮膚に必要不可欠なアミノ酸が18種類も含まれ、乾燥からお肌を守り潤いを保ちます。また、繭糸は人間の肌とほとんど同じタンパク質でできているため、 肌なじみがよく、ホルモンの低下で敏感になったお肌にもやさしく寄り添います。

おすすめのシルクインナー

自律神経を整える選択を

更年期における症状は女性ホルモンを分泌する卵巣機能と、その司令を司る脳とのアンバランスから起こり、自律神経までもが影響を受けてしまうことで不調などの症状として現れるようになります。 ただし、ホルモンを分泌する卵巣の機能は年齢に伴い低下しますし、いずれ卵巣からの女性ホルモンの分泌がなくなるのは女性の一生において自然な身体の仕組みとも言えるため、回避することは出来ませんが、それによって影響を受けてしまう自律神経を整えておくことで、影響を最小限に抑えることができるのではないかと思います。

自律神経を整えるために出来ること

• 規則正しい生活
• 適度に心地良い運動習慣
• 心地良い空間や音楽や香りに触れる
• 質の良い睡眠
• 楽しめる趣味を見つける
• ストレッチやマッサージなどで身体の緊張を取る（ヘッドマッサージや足ツボもおすすめです）
• 肌に触れるものを心地良いものにする（柔らかい・気持ち良いなどがキーワードです）
• 頑張りすぎない（日本女性は自分で抱え込みすぎたり、「〜しなければならない」という義務感を感じやすいと言われています）

お肌に優しいシルクインナーとちょっとした生活習慣の見直しで、更年期の不調を乗り切りましょう！

参考：バスト美容家・中村ひろ美の美容コラム